ATTAZoo+で年間328時間を削減!「1クリック削減」を積み重ねる物流DX
経営企画本部 情報システム部 DX推進グループ 佐藤 夏樹 氏
株式会社サンリツ様は、DX推進を目指して「kintone」とプラグイン「ATTAZoo+」を導入しました。複雑な独自の採番ルールや入力・検索の手間など、kintoneの標準機能だけでは解消しきれなかった運用負荷をATTAZoo+で解消し、1クリック、1スクロールを削減する操作性を追求しています。現場に寄り添ったDXを成功させた改善アプローチと、ATTAZoo+が果たした役割について、情報システム部 DX推進グループの佐藤 夏樹 氏にお話を伺いました。
| 会社名 | 株式会社サンリツ 様 |
|---|---|
| 設立 | 1948年3月 |
| 所在地 | 東京都港区 |
| 事業内容 | 梱包及び包装 トラック輸送 倉庫保管及び荷役作業 保税及び通関業務 航空輸送及び海上輸送手配 他 |
| URL | https://www.srt.co.jp/ |
複雑な採番も操作のストレスも、ATTAZoo+がまとめて解決!
1クリックの無駄も逃さない、利用者目線の物流DX
導入前の課題と導入後の効果
kintoneの標準機能のみでアプリを開発する限界と煩雑な操作が課題に
- 複雑な採番ルールに対応できず、自動採番による効率化が難しかった
- 検索条件を手入力で指定しなければならず、業務負荷が発生していた
標準機能では実現できなかったことが実現でき、操作もシンプルに
- 自動採番機能により、複数のアプリにて年間約328 時間の削減を達成
- 簡易検索機能により、候補から検索条件を選択でき、効率の良い操作が可能に
- ワンクリックでストレスフリーな操作性を確保
実務経験×ITで、アナログな物流業務を変える! 導入の経緯
サンリツ様の事業概要をお聞かせください。
佐藤:当社は元々、梱包の事業からスタートし、運輸や倉庫事業へ展開してきた会社です。「地球を包む思いやり」をコーポレートステートメントに、お客様の物流業務を総合的にサポートしています。
kintoneを導入された背景をお聞かせください。
佐藤:労働力不足が懸念される中、物流現場はいまだにアナログな作業が多く、データ管理が十分ではありませんでした。そこで会社としてDX推進の方針が打ち出され、現在の組織が発足しました。実務を熟知するメンバーとITの知見を持つメンバーがタッグを組み、全社的な業務改善を支援しています。
当社は物流企業であるため、IT人材を多く抱えるのは容易ではありません。そのため現場主導で素早くアプリを開発できるノーコードツールの導入を考えていました。4~5製品ほど検証した中で、開発のしやすさ、汎用性の高さが決め手となってkintoneの導入を決めました。まず特定の部署でパイロット運用し、効果を確かめてから展開していく運用方針であったため、ライセンス数を絞ってスモールスタートできる点も魅力でした。
実際に触ってみて、印象はいかがでしたか。
佐藤:CM等で知っていたので「簡単に作れそう」というイメージはありましたが、実際に使ってみても、Excel VBAなどのプログラミングに比べて複雑なコードを書く必要がなく、アプリがブラックボックス化しにくいツールだと実感しています。
「ATTAZoo+なら、複数の課題をまとめて解決できる」が決め手に 導入のポイント
kintoneの標準機能だけでは解決できなかった課題について教えてください。
佐藤:kintoneを導入し様々なアプリを作っていくうちに、標準機能だけだと「致命的ではないけれども、操作や運用が煩雑になってしまう」と感じる場面が増えました。
複雑な自動採番をはじめ、入力用アプリから印刷用アプリへのルックアップでの連携、ドロップダウンからの選択やレコードの検索など、標準機能ではどうしても操作に時間や手間がかかってしまいます。年間数千件・数万件と扱うデータにおいて、この手間の積み重ねは、大きな業務負担でした。
物流現場では、1秒1秒の積み重ねが非常に重要です。アプリの操作においても、ワンクリック・ワンスクロールを徹底的に削減し、ストレスなく業務を行える環境を整えたいと考えていました。
ATTAZoo+を導入するきっかけと、採用した決め手について教えてください。
佐藤:直接のきっかけは、案件ごとに番号を発行する「採番台帳アプリ」の開発でした。元々はAccessで管理していたのですが、動作が重くなったので、kintoneへ移行することになったという経緯があります。
しかし「会社コード+年度+月+連番」という複雑な採番ルールがあり、kintoneの標準機能では自動採番できずkintoneへの移行が暗礁に乗り上げていました。この問題を解決できるプラグインを探したところ、希望する表記ルールに柔軟に対応できたのがATTAZoo+の自動採番機能でした。
他社製品も検討しましたが、ATTAZoo+は設定の自由度が高いだけでなく、検索機能の強化やアプリ間データ連携といった便利な機能が豊富に揃っています。「ATTAZoo+なら複数の課題をまとめて解決できる」と感じたことが大きな決め手になりました。
ATTAZoo+で実現した「1クリック、1スクロールの削減」
導入の効果
ATTAZoo+を導入してどのような効果がありましたか。
佐藤:業務効率化と作業負荷の軽減に貢献してくれています。例えば、自動採番機能を活用している請求採番業務では、年間で約5,000件の処理を行っており、1件あたり約3分、年間では247時間の工数削減効果がありました。配車依頼書アプリでも、年間で約2,000件の処理があり、自動採番機能を活用して1件あたり約2.5分、年間で81時間の作業時間を短縮できています。この2つのアプリだけでも、年間約328時間もの作業時間を短縮することができました。
また従来は検索条件を手入力で指定していましたが、ATTAZoo+の簡易検索機能を使うことでリストから指定することができるようになり、操作が効率化しました。
私たちが開発時に最も意識しているのは「1クリック・1スクロールの削減によるストレスフリーな操作性」です。ATTAZoo+の多彩な機能のおかげで、現場の「1秒」を削る改善が形になっており、非常に手応えを感じています。
kintone定着の壁を突破した「お弁当発注アプリ」と「自作コンテンツ」 導入の定着
kintoneの活用が定着しないという悩みを持つ企業は多いと思います。サンリツ様ではkintoneアプリを浸透させるために、どのような取り組みをされていますか。
佐藤:導入初期は当社でも全く同じ悩みを抱えており、アプリを作ってもなかなか使ってもらえない時期が1年ほど続きました。そこで、まずは「誰もが日頃から関わる日常業務」に注目し、使うメリットが直接体感できるアプリを作ろうと考えたのです。
その代表的な例が「お弁当発注アプリ」です。当社の拠点は周辺に飲食店が少ないため、仕出し弁当を毎朝まとめて注文しています。以前は注文〆切時間までに紙の注文票に各自が丸をつけ、事務担当者が集計・発注・月次請求まで手作業で行っていました。
これをアプリ化したことで、手元のスマートフォンから簡単に注文できるようになり、出勤途中の電車内からでも注文が可能になりました。何より「入力しないとお昼ご飯が食べられない」という切実さもあって一気に普及し、「kintoneって案外難しくないね」という意識改革につながったのです。
「こんなに便利ならもっと広めたい」という社長の一声もあり、現在はkintoneアプリの紹介動画や解説コンテンツを自作・発信しています。動画コンテンツにすることで、心理的ハードルを下げ、操作イメージが伝わりやすくなりました。全社からの相談やアイデアを引き出す良い循環が生まれています。
蓄積データの二次利用で、業務改善は次のステージへ 今後の展望
現状、kintoneの運用で課題はありますか。
佐藤:kintone開発を進めていく中で、利用者から「作業が楽になった」「使いやすくなった」と感謝されることが、開発者にとって励みになっています。一方で、利用者の要望をその通りに対応してしまうと、わかりにくい仕組みになり、アプリの保守や改善を担当できる人が限られてしまう可能性があります。
利用者の使いやすさだけでなく、開発者や運用担当者にとっても理解しやすく、引き継ぎしやすい仕組みづくりを意識していきたいです。
今後、kintone、ATTAZoo+をどのように活用したいと考えていますか。
佐藤:kintoneの導入によりデジタル化が進み、社内データの蓄積や一元管理ができる基盤が整ってきました。今後はこの蓄積されたデータを集計・分析し、次なる業務改善につなげる「データの二次利用」を進めていくことが次のステージだと考えています。
また、基幹システムへ入力する前段階の業務をExcelで集計していたり、紙に記録してチェックしたりする業務がまだ残っています。今後はこうした周辺業務もkintoneで一元管理できるようにし、二重入力などの無駄を解消していきたいです。
ATTAZoo+などのプラグインも活用しながら、作業者が本来の業務に集中できる環境づくりを少しずつ進めていきたいと考えています。
JBCCに期待することについてお聞かせください。
佐藤:現在も多くの場面でATTAZoo+を活用しています。kintoneアプリの開発をしていると、なかなか利用者の要望をかなえられないケースがあります。そこで「こういう機能があったらいいな」と気軽に投稿できる目安箱のようなWeb窓口や、開発ロードマップを共有いただける仕組みがあると嬉しいです。「現在この機能を開発中」と開示していただければ、「それを前提にアプリを作ろう」と見通しが立ち、安心して開発を進められます。
今後も利用者視点に立った機能開発を通じて、当社のkintone活用と業務改善を支えていただければと思います。
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