「Microsoft 365 大好きオジサン」の気になる2025年10月のアップデート
皆さんお元気ですか?「Microsoft 365 大好きオジサン」こと 中村 太一 です。休日に茨城県の筑波山に友人家族と2家族で登山に出かけました。山頂付近は素晴らしい景色を堪能できましたが、完全に子供たちよりも大人の方がバテていました。特に在宅勤務メインだと運動不足に陥りがちです。僕の場合は妻とウォーキングをしていますが夏は暑くて中断していたので体力が落ちていたようです。健康な身体を維持できるようにがんばります!
それでは今回も先月(2025年10月)の Microsoft 365 のアップデート情報から僕の独断と偏見で気になる3点を挙げて紹介していきます。
Microsoft 365 : アプリのアイコンが新しくなった
すでに10月1日に Microsoft からアナウンスがあってすぐに変更されていたので、多くの方がビックリしたかもしれませんね。 Microsoft 365 の各アプリのアイコンが刷新されています。前回は2019年の年初に変更されたので約7年ぶりの刷新です。アナウンスを読むと「流動的な形状」「鮮やかな色彩」が大きな特徴のようです。そしてやはりAIを意識していて「AIがデザインの分野と製品開発の本質をどのように変えつつあるかを象徴」しているとの事です。正直そう言われてもよくわかりませんけどね(笑)
今回の10月1日のアナウンスとすぐに変更されたアプリのアイコンは全てではありません。現時点では例えば Microsoft Lists や Microsoft Loop などのアイコンは予告もなければ変更もされていません。今後どうなるかは不明ですが、前回の2019年のアイコン刷新の際にも徐々に変更されていったので、今回もおそらく徐々に変更されていくものと思います。そして気を付けたい点はモバイルアプリのアイコンです。たとえば Word のアイコンはアイコン内に「W」と表示されていますが、なぜかモバイルアプリのアイコンではそのアルファベットは表示されていません。これは憶測ですがモバイルアプリってアイコンの下にアプリ名が記載されているので、だから表示させないタイプのアイコンなのかな?と思いましたが、ここは一貫性を意識してほしかったのが正直な思いです。いずれにせよ利用者にとってはアイコンが刷新されると戸惑う要因にもなるので皆さんの社内でもアナウンスしておくと良さそうですね。
Microsoft Teams : 会議にカウントダウンタイマー機能が登場
オンライン会議に限らず会議においてタイムマネジメントは大事な要素ですよね。議題なくダラダラやっている会議は忙しいビジネスパーソンにとっては避けたいところですよね。一方、複数議題があるのに最初の議題が白熱しすぎてその後の議題が薄くなってしまう…なんて事も。 Microsoft Teams の会議では、会議自体は終了5分前になると通知される機能は以前から存在していました。今回は任意の時間を設定できるカウントダウンタイマー機能が登場しました。上限100分(設定上は99分59秒)まで設定ができ、スタートすると参加者全員にタイマーが表示され、プログレスバーで時間の減りが可視化されます。
特に与えられた時間内でディスカッションするには良いツールでしょう。ただしプレゼンテーション用ではないような気がします。というのも発表者がタイマーセットしてスタートさせた後に画面共有をしたら、発表者にはタイマーは表示されないですからね。おそらく画面共有をしないディスカッションで一番効果がありそうです。また注意点としてはタイマー設定者以外でも発表者以上のロールであれば停止やリセットや編集ができてしまう点です。特に Microsoft Teams に不慣れな発表者の誰かが触ってしまってせっかくカウントダウンしていたのに停まったりリセットされてしまったりする可能性があります。発表者を絞ったり(出席者にする)、事前にタイマーには触れないように連絡したりしてから利用する必要がありそうですね。
ファシリテーター エージェントの一般提供
Microsoft 365 Copilot ライセンスが必要ですが、 Microsoft Teams の会議に議事進行を支援してくれる専用のエージェントを追加する事ができるようになりました。ファシリテーター エージェントの一般提供開始です。そもそも「ファシリテーター」という言葉自体が日本で聞くようになったのってここ数年と割と最近な気がするので馴染みのない方もいると思います。「司会」と何が違うのか?という点だと、非常に簡単に説明するとしたら、司会はタイムキーパー+進行役。ファシリテーターは議論の促進+場づくり。そう考えるとファシリテーターエージェントは期待値が上がってしまうネーミングですが、個人的な感想だと僕は現状ではファシリテーターとはなかなか言えないのかな?とは思います。司会の方がまだしっくりきそうです。説明する前に先にちょっと否定的な言い方をしてしまいましたが、それでも今後の期待値は高いくらい使って便利です。
ファシリテーターエージェントは会議に追加する必要があります。追加するとあたかも会議参加者が1名増えたような感じです。やってくれる事は大きく3点あります。
1点目は「議題トラッカー」と呼ばれるツールで議題の進行状況を可視化してくれます。そう、1つ前に紹介したカウントダウンタイマー機能。あれをエージェントがやってくれるイメージです。もちろん会議開催前に事前に会議のメモに議題を追加しなければ動きません。もしくは会議チャットでファシリテーターエージェントにメンションをして議題を追加してもらう事も可能です。
2つ目は会議のメモです。これは「今までも Microsoft 365 Copilot ライセンスがあれば会議終了後に会議のまとめに議事メモを書いてくれていましたよね?」と疑問に思うかもしれません。そうなんですがファシリテーターエージェントの会議のメモは、(タイムラグはありますが)会議中に随時メモを追加してくれます。そして会議のメモの実体は Microsoft Loop の Loop コンポーネントなので、会議参加者(つまり人間)がファシリテーターエージェントがメモしてくれた内容を複数人で修正や加筆できます。生成AIと人間の共同作業が実現できるわけです。
3つ目は会議チャット内でファシリテーターエージェントに質問や依頼ができる事。こちらも「今までも会議の Copilot Chat に質問や依頼できていたよね?」と疑問に思うかもしれません。ですが、会議で Copilot Chat を開いた状態はあくまでもあなたのアシスタントです。そこでの質問や回答内容はあなたしか見る事ができません。しかしファシリテーターエージェントは会議チャット内でメンションして呼び出すので、その質問や回答は会議参加者なら誰でも見る事ができます。こちらも個人のアシスタントではなくチームメンバーのアシスタントというかチームメンバーの一員になるイメージです。例えばアイデア出しをしている会議でアイデアに行き詰った場合にファシリテーターエージェントにアイデアを出してもらったり意見を求める事もできますね。
(エージェント関係なく)ファシリテーターの役割の一つに、議論の質を高めて全員の意見を引き出す役割もあります。そういう意味ではファシリテーターが参加者に話しかけたり促したりする場面も必要ですが、現時点ではファシリテーターエージェントはそこまで干渉する事はないので、最初の方に「僕は現状ではファシリテーターとはなかなか言えないのかな?とは思います。」と言及させていただきました。とはいえ、すでに現状の機能でも十分に会議において助かる部分もあり、ライセンスを持っている方は是非試しにファシリテーターエージェントを追加してみましょう。
10月のアップデート情報、いかがでしたでしょうか。本シリーズ記事で添えている画像は、毎月JBCC のお客様向けにご案内しているアップデート情報動画配信で利用しているスライド資料の一部ですが、本記事のようにブログでは厳選して3個程度しか紹介できていませんし文章でしかお伝えできませんが、その動画では更に多くの情報をデモを交えてお伝えしています。また2025年6月分からは Microsoft 365 Copilot の最新情報もお届けするようになりました。JBCC のお客様向けなので、気になった方は是非お問い合わせください。
微力ながら JBCC もこのようなアウトプット活動を通して皆さんのお役に立てればと思っておりますので、今後ともよろしくお願いします。また、 JBCC には Microsoft 365 のプロフェッショナルも多数在籍しており、 JBCC から Microsoft 365 を契約していただいたお客様には、お客様と寄り添いながら進める伴走型のワークショップやお客様同士のつながりを持てる場でもある Microsoft 365 利活用雑談 Café を開催するなど Microsoft 365 の利活用・定着のご支援をしております。気になった方は是非お問い合わせください。
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詳細を見る執筆者

中村太一
JBCC株式会社 Microsoft 365 担当
「Microsoft
MVP(Most Valuable Professional)」を2018年から連続受賞。
ユーザー企業のMicrosoft 365利活用促進を支援。
Microsoft Ignite などマイクロソフト社主催のイベントにも登壇。
Microsoft 365 大好きオジサンこと中村太一が
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