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2026年02月19日

2026年02月19日

週報では見えない"現場の生の声"をAIで可視化! PM・マネージャーの判断を支えるプロジェクト可視化プラットフォーム「DAISY」

週報では見えない“現場の生の声”をAIで可視化!PM/マネージャーの判断を支えるプロジェクト可視化プラットフォーム「DAISY」
この記事でわかること
  • Microsoft 365 と Azure OpenAI を組み合わせて、現場の“生の声”を可視化する方法
  • DAISY がどのように毎日のデータ収集・AI分析・レポート生成を自動化しているか
  • 実際のプロジェクトで生まれた効果(気づきの増加・改善行動の加速)
この記事の目次

「DAISY」とは― Microsoft 365 × Azure OpenAI で“生の声”を可視化する仕組み

こんにちは。
JBCC SI事業 技術戦略本部 SEの牧内、蔡、川崎です。

今回は、AIを活用して現場の“生の声”を自動収集・分析し、プロジェクトの潜在課題を可視化する仕組み「DAISY(デイジー)」の構成とその成果をご紹介します。
DAISYは、毎日のデータをAIが匿名化・分析し、課題と対策案を自動レポート化する仕組みです。従来の週報では得られなかった”気づき”を継続的に生み出し、改善行動へとつなげることができます。

※「DAISY」とは、Daily AI Support for Youの略称で、本プロジェクトのためにJBCCが独自に構築した仕組みの愛称です。

「DAISY」が生まれた背景―プロジェクト管理に潜む“見えない課題”

多くのプロジェクトでは、週報や定例会議が主な情報源となっています。しかし、そこで得られる情報はどうしても「整えられた公式見解」に偏りがちで、現場メンバーのリアルな気分、コミュニケーションの状態、潜在的なリスクは見えにくいという課題がありました。

特に中〜大規模プロジェクトでは、こうした“見えないボトルネック”が蓄積し、後々大きな問題へ発展するケースも少なくありません。
この課題を解決するため、「毎日の”現場の生の声”を自動で収集・分析し、ナレッジ化する仕組み」を検討した結果、生まれたのが「DAISY」です。

「DAISY」の概要― Microsoft 365 と Azure OpenAI を活用

「DAISY」は、Microsoft 365 と AIを組み合わせて実現した、JBCC独自のプロジェクト可視化プラットフォームです。

「毎日のデータ収集 → AI分析 → 自動レポート生成」を完全自動化することで、プロジェクト現場の状況をタイムリーに把握し、迅速に対応することが可能になりました。

「DAISY」の概要― Microsoft 365 と Azure OpenAI を活用

「DAISY」の構成と役割―Forms・Teams・AI分析による自動可視化プロセス

「DAISY」を構成する要素と、それぞれの役割について簡単にご紹介します。

ツールの選定にあたっては、多くの社員が日常的に利用している Microsoft 365 のツールとAIを組み合わせる方針としました。
これによって、メンバーは日常業務の延長線上で、数分で簡単に入力作業を完了できます。

この図は、DAISYがどのように Microsoft 365 の入力からAI分析、レポート生成まで処理を行うかを示した全体イメージ図です。

「DAISY」の構成と役割― Forms・Teams・AI分析による自動可視化プロセス

① Teams 通知

毎日、指定した時間に自動化ツール Power Automate が起動し、対象プロジェクトの Teams チャネルへアンケート回答を依頼する通知を自動送信します。

② Forms でのアンケート

メンバーは、通知内のリンクから Forms で作成されたアンケートに回答します。
当初のアンケート項目は、以下のシンプルな3問構成としました。
・その日の気分(5段階評価)
・気になること(自由記述)
・周りのメンバーの雰囲気(自由記述)

③ 生成AI(Azure OpenAI)による分析処理

毎日夜間にその日の回答データを取得し、生成AIによる分析処理を実行します。
分析処理には、自由記述に含まれる個人名などの匿名化、回答内容のポジティブ/ネガティブ判定、要約生成、検知された課題に対する具体的な対策案の提案などが含まれます。

④ レポートの格納とメール通知

分析が完了すると、レポートファイルを生成します。
生成されたレポートは特定のフォルダに保存され、同時にPMとマネージャーへメールで完了通知が送られます。

■分析レポート(SAMPLE)

分析レポート(SAMPLE)

「DAISY」導入による効果― AI分析でPM・マネージャーが実感した効果と改善事例

一部のプロジェクトを対象にDAISYの運用を開始し、わずか1ヶ月で目に見える成果が現れました。

① レポートによる新たな気づき

レポートを閲覧したPMやマネージャーにアンケートを取ったところ、実に83%が「レポートによって新たな気づきがあった」と回答しました。
これは、DAISYがこれまで見過ごされがちだった現場の課題を適切に可視化できていることを示す結果です。

レポートによる新たな気づき

② 改善行動への寄与

最も注目すべきは、運用開始からわずか1ヶ月間で25件もの対策実施報告があったことです。
現場の声が可視化され、具体的な対策案が提示されることで、マネジメント層が迅速に行動を起こすという好循環が生まれています。

今後の展望―全社展開やアンケート改善で広がる活用の可能性

DAISYの今後の拡張として、次を計画しています。

  • アンケート改善:質問内容の変更や回答期間の調整(隔日等)
  • 対象の拡大:事業部単位ではなく全社への拡大を想定
  • 外部連携:協力会社を含めた安全な参加設計

AIによって、現場の“生の声”をリアルタイムにデータ化し、プロジェクトを早期改善へ導く。
DAISYは、テクノロジーの力で人と組織のポテンシャルを最大限に引き出す取り組みとして、今後も進化を続けていきます。

「現場のリアルな状況を可視化したい」「プロジェクト運営を改善したい」と考えている方は、ぜひ本仕組みを参考にしてみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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執筆者

JBCC株式会社 SI事業 技術戦略本部 牧内 信吾

牧内 信吾

JBCC株式会社 SI事業 技術戦略本部

小売・学習塾業界の基幹システム構築をはじめ、多様な役割で複数プロジェクトに参画。
現在は、SEの技術課題解決を支援するAIチャットボットをはじめ、生成AIを活用したSI事業の業務効率化に取り組む。

JBCC株式会社 SI事業 技術戦略本部 蔡 万騰

蔡 万騰

JBCC株式会社 SI事業 技術戦略本部

全国のお客様に向けて、GeneXusベースの超高速開発の実装を担当。
AIエンジニアとして、AI開発スキル向上に日々取り組む毎日。

JBCC株式会社 SI事業 技術戦略本部 川崎 梢

川崎 梢

JBCC株式会社 SI事業 技術戦略本部

2020年新卒入社。アプリケーションエンジニアとしてキャリアをスタート。
建設業界や教育業界などの業務システム開発に従事し、超高速開発案件にも携わる。
プログラマーとしての開発経験を積みながら、設計など上流工程にも関わり、より高い付加価値を提供できるエンジニアとして活動中。 

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