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【日本貨物鉄道株式会社 様】国産メインフレームからIBM i へのコンバージョンで処理性能能力の向上、コスト削減、運用効率化を実現

※この事例は2020年4月制作されたものです。

国産メインフレームからIBM i へのコンバージョンで処理性能能力の向上、コスト削減、運用効率化を実現。
削減した予算や人的リソースを会社の施策や改善プロジェクトに集中できるように!

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日本貨物鉄道株式会社 様

設立:1987年

本社:東京都渋谷区

資本金:190億円

売上高:1,610億円(2020年3月)

従業員数:5,402名(2019年4月)

事業内容:貨物鉄道事業、倉庫業、駐車場業、広告業、損害保険代理業その他の保険媒介代理業、自動車整備業、一般土木・建築の設計、工事 監理および工事業など

URL: http://www.jrfreight.co.jp/


一日で約地球5周分の輸送を行う

国鉄改革で、全国を一元管理で鉄道貨物輸送を行う我が国唯一の事業体として発足。
2020年4月現在、約8,000両の車両(機関車、貨物電車、コンテナ貨車を含む)と7万個近いコンテナを有し、およそ8,000キロの鉄道網と約150のコンテナ取扱駅を結ぶ鉄道コンテナネットワークを展開。
1日で地球約5周分に相当する19万7,000キロを走行し、全国各地へ日夜、貨物を運び続けている。
昨今、トラックドライバーの不足や労働時間の規制強化に伴い、トラック輸送から鉄道へ転換する「モーダルシフト」が加速している。
安全で環境にやさしい社会インフラとして、鉄道貨物輸送への期待が年々高まっている。

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目次
  1. 導入前の課題
  2. 導入後の効果
  3. IBM i 選択の理由
  4. 今後の展望
導入前の課題

1.性能拡張性

  • CPUの処理性能不足:CPU使用率が日中80%超える状況。既存メインフレームでは約2倍の処理性能が必要。
  • 性能を増強していくためには高価格のメインフレームであるため高額の費用がかかる。


2.機能拡張性

  • 現データベース構造NDB(ネットワーク・データベース)では、新たな業務データの追加や新規機能の追加の際に、
    容量まで含めて再設計が必要であり、変化に応じた機能拡張が容易ではない。
導入後の効果

1.処理性能向上

  • 本番稼働後のCPU使用率は、ピーク時でも10%程度であり十分な余裕がある。
  • 30秒近く掛かっていた高負荷オンラインの応当時間も4秒以内に改善。

2.機能拡張性

  • データベースをNDBからRDB(Db2 for i)へ変更は一部調整や変更もあったが十分なパフォーマンスを得るに至った。


3.運用費削減

  • ハード/ソフトの保守費用がよりも大幅に低減した。


4.24時間運転

  • 毎週月曜日30分(2:30/3:00)のメンテナンス時間を除き24時間運転を実現することができた。


※処理性能の向上と共に24時間運転は、ユーザーの利便性の向上に大幅に寄与。

IBM i 選択の理由

1.更新費用及び今後10年間の経費を比較し、一番安価であったこと。
2.Power Systems及びIBM iの今後のロードマップが明確に示されており、今後10年は安心して使えるであろうこと。
3.CPU単体で約8倍の性能があり、システム全体でも要件である約2倍の処理性能を達成できるであろうこと。
4.ハードウェアの機器数が少ないことで、管理すべき機器数が少なくて済むこと。かつ、ほとんどの部品を活性交換できること。
5.ウィルスフリーであり、それに関する工数が不要なこと。
6.文字コードが従来FRENSと同じEBCDICであり、移行リスクが相対的に少ないであろうこと。
7.IBM iの取扱いではJBCC社が最大手であること。

今後の展望

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経営統括本部 情報システム部 部長
兒玉 道昭 様

今回のコンバージョンで、10年利用できるプラットフォームを手にしました。
今後はハードウェアの性能不足や更新作業に悩まされることなく、新中期経営計画の具体的施策や業務創造推進プロジェクトの実現に向けたプログラム改修に専念できます。
IBM iにはまだ十分な余力があるので、FRENS以外の用途も検討したいと考えています。

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