メインフレームからの脱却が課題
ネスレ日本は、スイスに本社を置く世界最大規模の総合食品飲料会社「ネスレ」の日本法人。コーヒーの「ネスカフェ」やチョコレート菓子「キットカット」、南フランス生まれの炭酸入りミネラルウォーター「ペリエ」などを展開していることでも知られる。 同社は、常に時代のニーズに応えるため、ITを活用したイノベーションの創出に積極的に取り組み、新たなチャネルの構築も推進。ECサイトでのネスレ製品の購入や、ネスカフェ定期購入を条件に、コーヒーマシンを無償で貸し出す「ネスカフェアンバサダー」など、新しい市場を開拓している。
そんな同社が抱えていた課題が、IBM製メインフレーム「AS/400」(Application System /400)への依存だ。 この基幹システムは、卸業者との受発注や請求業務、倉庫との出荷業務を一手に担っており、同社の業務プロセスの根幹を成している非常に重要なシステムで、構築から20年経過した今も故障もなく、非常に安定して稼働している。しかし、「レガシーなシステム」であることは否めず、近年ではAS/400をメンテナンスできる技術者も少なくなってきた。
AS/400の保守切れまで1年半。短期間での本番稼働が必須
AS/400の保守サポートが終了するまでの期間は1年半 。つまり、プロジェクトにかけられる時間は1年半しか残されていなかった。大規模なプロジェクトになるため、とてもネスレ日本だけでは実施できない。そこでネスレ日本は、ベンダーの協力を得てプロジェクトを完遂させようと考えた。 「5〜6社ほどのベンダーにお声がけしましたが、AS/400のノウハウを持ち、大規模システムの移行経験があるベンダーはほとんどありませんでした。そういったなかで、JBCCはAS/400の開発・運用実績もあり、移行の経験もある。短期間で開発ができ、アジャイル開発の実績も豊富である。そしてなにより、我々と共に移行プロジェクトを最後までやり遂げようという情熱を感じることができました」(子安氏)
そこでネスレ日本は、AS/400からの移行プロジェクトベンダーとしてJBCCを選定。すぐに移行作業が開始された。
EDIパッケージソフトやAWS
アジャイル開発などチャレンジングな移行プロジェクト
時間が限られているため、なによりもスピードが重視された。そこで、短期間の進行に適したパッケージソフトやクラウド基盤を活用。開発が必要な場面では、アジャイル開発が行われた。
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