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2025年02月18日

2025年02月18日

オンプレミスとクラウドの違いを徹底比較!どちらがおすすめかケース別に解説

企業のシステム運用にはオンプレミスとクラウドという2つの選択肢があります。それぞれに特徴やメリットがあり、適切に使い分けることでビジネスの効率化やコストの最適化が可能です。

本記事では、オンプレミスとクラウドの特徴やメリット・デメリットをわかりやすく解説します。導入を検討する企業が最適な運用形態を選べるようにポイントをまとめたので、ぜひ参考にしてください。

オンプレミスとクラウドの違いを徹底比較!どちらがおすすめかケース別に解説
この記事の目次

オンプレミスとは

オンプレミスとは

オンプレミス(on-premises)は、企業がサーバーやネットワーク機器、システムを自社の施設内に設置し、自社で管理・運用する形態のことです。

自社で機器やネットワークを用意できるため、要件や業務内容に合わせてシステムを自由に構築できる点が大きなメリットです。一方で、導入や運用には初期費用や専門知識が必要となり、多くのリソースを必要とする点が課題となっています。

そのため、初期費用や運用負担の課題を解消する手段として、クラウドサービスを選択する企業も増えています。

クラウドとは

クラウドとは

クラウドは、サーバーやシステムをインターネットを通じて利用する運用形態です。

自社でハードウェアを保有する必要がなく、クラウド事業者が提供するリソースを使用するため、初期費用を抑えながら短期間で導入できる点がクラウドの大きな特徴です。また、必要に応じてリソースをすばやく変更・拡張できるため、急な業務量の増加や新しいシステム導入にも迅速に対応できます。

クラウドサービスには、インフラを提供するIaaS、開発環境を提供するPaaS、ソフトウェアを提供するSaaSなどがあります。自社がどこまでを管理し、どこを外部に委託するかを明確にしたうえで、業務要件やリソースに応じた最適なサービスを選ぶことが重要です。

クラウドの柔軟性や導入の手軽さ、運用コストの最適化といった特性から、クラウドは多くの企業にとって魅力的な選択肢といえます。

オンプレミスの2つのメリット

オンプレミスの2つのメリット

オンプレミスを利用する主なメリットは、以下のとおりです。

  • カスタマイズしやすい
  • セキュリティを強化できる

各メリットについて詳しく解説します。

1.カスタマイズしやすい

オンプレミスを利用するメリットのひとつは、システムを柔軟にカスタマイズできる点です。

ITインフラを自社で物理的に用意し、構築や管理をするため、自社の業務やニーズに最適化したシステムを実現できます。クラウドのような標準化された環境に制約されることなく、独自の機能を自由に設計・実装できるのが特徴です。

たとえば、特定の業界や業務に合わせた機能を追加したり、独自の運用方針に基づく設定を行ったりすることが可能です。

細かなカスタマイズが求められる場合や、自社の独自要件に対応したシステムが必要な場合には、オンプレミスが適しているでしょう。

2.セキュリティを強化できる

オンプレミスのもうひとつのメリットは、セキュリティを強化しやすい点です。

システムを自社施設内に設置し、閉じた環境で運用するため、外部からの不正アクセスや情報漏洩のリスクを抑えられます。また、自社のセキュリティポリシーに基づいて、きめ細やかなセキュリティ対策を構築できます。機密性の高いデータや社外秘情報を取り扱う企業にとっては、大きなメリットです。

オンプレミスを利用する4つのデメリット

オンプレミスを利用する4つのデメリット

オンプレミスを利用する主なデメリットは、以下の4つです。

  • 高額な初期費用がかかる
  • 導入までに時間がかかる
  • 運用・保守管理に手間がかかる
  • 拡張性が低い

それぞれ順番に解説します。

1.高額な初期費用がかかる

オンプレミスの大きなデメリットは、高額な初期費用が必要になることです。

サーバーやネットワーク機器などのITリソースを自社で調達するため、多額の購入費用が発生します。また、システム設計や導入を担当する技術者を確保する必要があり、人的リソースのコストも無視できません。

このようなデメリットは予算に制約のある企業が、オンプレミス導入をためらう要因にもなっています。

2.導入までに時間がかかる

もうひとつのオンプレミスのデメリットが、導入までに時間がかかる点です。

オンプレミスは高度なカスタマイズができる反面、システム要件が複雑化しやすく設計や構築に多くの工程が必要になります。サーバーやネットワーク機器の準備から、システムの設計・構築・動作確認に至るまでのすべてを自社で対応するため、運用開始までに数カ月以上かかることも珍しくありません。

こうした点が、迅速な導入が求められるケースでは大きなハードルとなります。

3.運用・保守管理に手間がかかる

オンプレミスでは、システム構築から運用、保守まですべてを自社で対応する必要があります。

さらに、不具合や故障に備えて、専門知識を持つ担当者を配置し、対応できる環境を整えなければなりません。このように、運用・保守にかかる手間や工数は大きな負担となります。

4.拡張性が低い

オンプレミス環境では、業務規模の拡大に伴い、リソースを迅速に追加することが難しいという課題があります。新しいサーバーや機器の購入、環境の再構築、ソフトウェアの導入といった準備が必要となり、そのたびに時間とコストが発生します。

さらに、規模の拡大に比例して管理コストや担当者の負担も増えるため、拡張を行う際には慎重な対応が求められます。

クラウドを利用する6つのメリット

クラウドを利用する6つのメリット

ここでは、クラウドを利用するメリットを6つ解説します。

  • 導入費用を抑えられる
  • 短期間で手間なく導入できる
  • 保守・運用に手間がかからない
  • 必要に応じてリソースを調整できる
  • 災害や障害に強い
  • リモートワークと相性が良い

クラウドを利用するメリットも理解しておきましょう。

1.導入費用を抑えられる

クラウドの大きなメリットのひとつは、導入費用を抑えられる点です。

クラウドでは、自社でサーバーやネットワーク機器などの構成機器を購入・設置する必要がありません。インフラの構築や管理はクラウド事業者が提供してくれるため、初期投資を大幅に軽減できます。

また、クラウドサービスでは用途や規模に応じて複数のプランから選択できるため、無駄なリソースを抱える心配がありません。さらに、実際に使用した分だけ支払う従量課金制を利用することで、コストを最適化できます。

2.短期間で手間なく導入できる

短期間で手間なく導入できる点もクラウドの大きなメリットです。

オンプレミスを利用する場合、システムの導入にはサーバーやネットワーク機器などのインフラ調達から、設計・構築まで多くの時間と労力が必要です。

一方、クラウドサービスはインターネットを通じて必要なインフラや機能をすぐに利用できるため、導入作業を大幅に簡略化できます。その結果、準備期間を短縮し、業務を迅速に開始することが可能です。

このスピード感は、特に早急な対応が求められるプロジェクトや、迅速な事業展開を目指す企業にとって大きな利点となるでしょう。

3.保守・運用に手間がかからない

クラウドを利用すれば、保守や運用の手間がかかりません。

クラウドサービスでは、サーバーやネットワークなどの保守・運用をサービス提供者が担当するため、利用者側の管理負担は最小限で済みます。そのため、専門的な知識を持つスタッフを社内で確保する必要がなく、技術的な問題への対応も事業者に任せられる点が特徴です。

4.必要に応じてリソースを調整できる

クラウドを利用すれば、必要に応じてリソースを調整できます。

クラウドはスケーラビリティ(拡張性)が高く、CPU・メモリ・ストレージなどのリソースを業務の状況に合わせて増減させることが可能です。そのため、アクセスが一時的に増加するような場合でも柔軟に対応できるため、システムの安定性を保てます。

さらに、必要なタイミングでリソースを増減させることで、余剰な設備投資を避け、それによって無駄なコストを削減できます。

5.災害や障害に強い

災害対策がしやすい点もクラウドのメリットのひとつです。

クラウドでは、データやシステムを複数の拠点に分散して管理します。このため、特定の拠点が自然災害やシステムトラブルによって停止しても、他の拠点がすぐに代替機能を果たします。結果、システム全体の停止リスクを最小限に抑えられます。

こうした仕組みにより、企業は災害や障害による影響を抑えつつ、業務の継続性(BCP: Business Continuity Plan)を強化できます。

6.リモートワークと相性が良い

リモートワークとの相性が良い点もクラウドのメリットです。

インターネット経由でシステムにアクセスできるため、オフィスにいなくても業務を進められます。社員は、自宅や出張先からPC・スマートフォン・タブレットを使ってシステムに接続し、必要な情報を利用可能です。

さらに、クラウドを活用すればデータ共有や共同作業がスムーズに行えるため、チーム全体の生産性向上にも寄与します。

クラウドを利用する3つのデメリット

クラウドを利用する3つのデメリット

クラウドにはいくつかデメリットがあるので注意しなければいけません。具体的には、以下の3つです。

  • カスタマイズの制限がある
  • 利用料金が変動する場合がある
  • クラウドサービスベンダーの障害に巻き込まれる場合がある

クラウドを利用するメリットとデメリットの両方を把握しておきましょう。

1.カスタマイズの制限がある

クラウドを利用するデメリットのひとつは、カスタマイズに制限がある点です。

クラウドでは、ITインフラがサービス提供事業者の管理下にあり、利用できる機能やサービスも事業者が提供する範囲に限られます。そのため、特殊な業務ニーズと完全に一致するシステムをゼロから構築することは難しい場合があります。

ただし、近年ではクラウドサービスの柔軟性が大幅に向上しているため、以前ほど深刻に捉える必要はありません。拡張性の高いプラットフォームや、APIを活用した外部システムとの連携によって、ユーザーの目的に応じたカスタマイズが可能になっています。

2.利用料金が変動する場合がある

クラウドのデメリットとして、コストが変動しやすい点が挙げられます。

クラウドは利用するリソース量やアクセス数に応じて料金が変動する、従量課金制が主流です。そのため、一時的なアクセス増加やリソース消費が増えた際には、想定よりも高額な料金が発生する可能性があります。

また、リソースを適切に管理しないと、不要なインスタンスやストレージを使用し続けてしまい、無駄なコストがかかることがあります。そのため、使用量の見積もりやリソースの定期的な見直しを行い、最適なプランを選定することが重要です。

加えて、為替レートにも注意が必要です。シェアの割合が大きいAWS、Azure、GCPはいずれも外資系サービスであるため、為替変動の影響を受けます。特に長期間にわたる利用では、為替レートの変動がコストに大きく影響を与える可能性があります。そのため、定期的にコスト最適化を行い、利用状況を見直すことが重要です。

3.クラウドサービスベンダーの障害に巻き込まれる場合がある

クラウドを利用する際には、サービス提供者側の障害によって、自社の業務に影響を受けるリスクがあります。サービス提供者のシステムがダウンすると、ユーザー側では復旧を待つしかなく、自社で直接解決することはできません。

そのため、重要な業務でクラウドを利用する際には、万が一の障害時にも業務を継続できるよう、リスク対策を講じることが重要です。たとえば、複数のクラウドサービスを組み合わせて利用する「マルチクラウド戦略」や、オンプレミス環境との併用による「ハイブリッドクラウド構成」を導入することで、リスクを分散できます。

オンプレミスとクラウドの比較表

オンプレミスとクラウドの特徴を、以下の表にまとめました。

比較項目 オンプレミス クラウド
コスト 初期費用が高額 初期費用が安い
導入スピード 導入に時間がかかる 導入が早い
カスタマイズ 自由度が高い 制約はあるが自由度あり
セキュリティ 対策次第で高い 事業者依存
保守・管理 管理の手間が比較的かかる 管理の手間が比較的少ない
拡張性 柔軟なリソース追加が難しい 必要に応じてリソースを調整可能
運用の柔軟性 場所や環境に縛られる インターネット経由で柔軟に運用可能
災害対策 災害時の復旧に時間とコストがかかる 複数拠点で管理され迅速に復旧可能

「セキュリティ」と「保守・管理」については、一概にどちらが優れているといえないため、注意が必要です。

  • セキュリティ
    オンプレミスでは自社がセキュリティを担うため、対策の質は社内の知識やリソースに左右されます。一方クラウドは、事業者による高度な対策を活用することで効率的に安全性を確保できます。
    そのため、セキュリティ対策を万全に実施できる人材と環境が用意できない場合は、セキュリティ面でもクラウドが最適です。
  • 保守・管理
    クラウドの保守は事業者が担当するため負担が軽減されますが、特有の運用ノウハウが必要です。そのため、十分なスキルがないと、かえって手間がかかる場合もあります。
    特にIaaSを利用する際は、利用するクラウドサービスに関する知識が欠かせません。

オンプレミスとクラウドのどちらが向いている?

オンプレミスとクラウドのどちらが向いている?

オンプレミスとクラウドのどちらが向いているかは、自社の業務内容や要件に応じて判断する必要があります。それぞれの特徴を踏まえ、以下に向いている企業の例を紹介します。

オンプレミスが向いている企業

  • 社外にデータを出せない企業
  • クラウドでは実現できない高度なカスタマイズが必要な企業
  • リソース拡張の予定がない企業
  • 専門人材で保守管理が可能な企業

クラウドが向いている企業

  • 初期費用を抑えたい企業
  • 導入を短期間で実施したい企業
  • リソースを柔軟に調整したい企業
  • 運用・保守の負担を軽減したい企業
  • 災害時も迅速な復旧を重視する企業
  • 多拠点やリモートアクセスが必要な企業
  • 運用コストを最適化したい企業

両者の特性を踏まえ、自社の業務内容、予算、セキュリティ要件などを総合的に考慮して選択することが重要です。

オンプレミスとクラウドを組み合わせたハイブリッドクラウドとは

オンプレミスとクラウドを組み合わせたハイブリッドクラウドとは

ハイブリッドクラウドは、オンプレミスとクラウドを組み合わせて利用するシステム形態です。両者の特性を活かし、用途に応じて最適な環境を選択できるため、近年多くの企業で導入が進んでいます。

それぞれのメリット・デメリットについて解説します。

ハイブリッドクラウドを利用するメリット

ハイブリッドクラウドの最大のメリットは、オンプレミスとクラウドを業務内容に応じて柔軟に使い分けられる点です。クラウドのスケーラビリティを活かしつつ、オンプレミスの高いセキュリティやカスタマイズ性を確保できるため、自由度が高まります。

また、必要な部分のみをクラウド化することで、初期費用や運用コストを抑えることも可能です。

ハイブリッドクラウドを利用するデメリット

ハイブリッドクラウドを利用するデメリットとして、運用や管理の負担が増える点が挙げられます。

オンプレミスとクラウドの両方を利用するため、それぞれの環境の維持と、適切な連携が必要です。また、システムの構成や導入、運用方法が複雑化しやすく、管理工数が増加する恐れがあります。

そのため、ハイブリッドクラウドを導入する際には、事前に管理体制や予算をしっかりと計画し、運用負担を軽減する方法を検討しましょう。

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クラウド移行コンサルティングを無償で提供
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マルチクラウドやハイブリッドクラウドに対応
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本記事では、オンプレミスとクラウドの特徴やメリット・デメリット、ハイブリッドクラウドについて解説しました。

どの運用形態が自社に最適かは、利用目的、業務ニーズ、リソース状況などによって異なります。オンプレミスとクラウドの違いをしっかりと理解したうえで、最適な運用方法を選択することが、ビジネスの成長を加速させるポイントです。ただし、効果的なクラウド運用には高度な専門知識や経験が不可欠です。

そこで、JBCC株式会社が提供する運用付きクラウドサービス「EcoOne」の活用をおすすめします。「EcoOne」は、移行検討から運用フェーズまで包括的にサポートし、コスト最適化と運用負荷の軽減を両立します。また、ハイブリッドクラウドにも対応しており、柔軟なリソース管理と安定したシステム稼働を実現します。

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