生成AIの Gemini に相談してみたら、PowerPoint 資料づくりが一気に加速した話
こんにちは。JBCCのデジタルマーケティングチームで動画制作を担当している毬藻です。
こんな課題、ありませんか?
- 「分かりやすい資料を作りたいけど、構成が思いつかない…」
- 「伝えたいことはあるのに、1枚にまとめるのが難しい…」
- 「資料作成に時間がかかりすぎて、他の業務が後回しになってしまう…」
そんな資料作成に関する悩みを抱えている方に、生成AIの Gemini を活用してプロモーション資料を作成した実体験をご紹介します。
ある日、オンプレミスからクラウド(IaaS)への移行を検討されているお客様向けに、プロモーション動画を制作することになりました。JBCCはクラウド移行の支援実績が豊富なので、その強みをしっかり伝える動画にしたい!ということで、まずは動画内で紹介する「クラウド(IaaS)相談会」の内容を1枚で紹介する PowerPoint (パワーポイント)資料を作ることに。
でも、いざ資料を作ろうとすると、「どんな構成が分かりやすいかな?」「お客様に響く言葉って何だろう?」と悩みが尽きません。そこで、生成AIの Gemini に相談してみることにしました。
生成AIの Gemini に聞いてみたら、まさかの即レス
「クラウド相談会の紹介資料を作りたい」と Gemini に伝えると、あっという間にテキストで構成案が出てきてびっくり。
しかも、ターゲットや目的に合わせた提案になっていて、「これ、使える!」と即採用。
さらに、「この内容でPPTにしてみて」とお願いすると、スライドのレイアウト案まで出してくれて、仕上がりのイメージが一気に湧いてきました。
タイトル、見出しまで提案してくれて、まるでデザイナーと一緒に作業しているような感覚です。
社内メンバーとの連携もスムーズに
Gemini からの提案をベースに、社内メンバーと「この表現はもっとこうした方がいいかも」「この順番の方が伝わりやすいよね」と意見を出し合いながらブラッシュアップ。Webページとのイメージともそろえた結果、とても分かりやすく、動画にも活かしやすい資料に仕上げることができました。
仕上がりイメージ
特に良かったのは、資料の目的が明確になったこと。
クラウド移行に不安を感じているお客様に対して、「JBCCがどんな支援をしてくれるのか」「相談会では何が得られるのか」を、シンプルかつ具体的に伝える構成になったことで、動画のストーリーも自然と決まりました。
クラウド(IaaS)相談会とは?

オンプレからクラウド移行の方・すでにクラウド利用の方に「コスト30%削減を実現」Azure/AWS/Google Cloudからお客様に最適なクラウドサービスをご提案、相談会では具体的な事例もご紹介します!
資料作成で生成AIを活用するための3つのポイント
1枚資料を作成する際に、生成AIをうまく活用するためのポイントを3つご紹介します。
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目的を明確に伝える
「誰に向けた資料なのか」「何を伝えたいのか」を最初に伝えることで、AIの提案がより的確になります。
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完成形のイメージを持つ
「1枚で伝えたい」「動画で使う」など、使用シーンを伝えることで、レイアウトや構成の提案が具体的になります。 -
提案をそのまま使わず、社内で磨く
AIの提案はあくまで“たたき台”。人の目でチェックし、社内メンバーと相談しながら仕上げることで、より質の高い資料になります。
Copilot と Gemini を使い分けるポイント ~資料作成編~
資料作成に生成AIを活用する際、Copilot と Gemini の使い分けがポイントになります。私の実感として、Gemini は外部向けのPPT資料づくりに非常に優れており、構成やデザインの提案が洗練されていて、初期案としてそのまま使えるレベルのアウトプットが得られました。一方で、Copilot は社内向けの資料や業務文書に強く、社内の文脈や過去のやり取りを踏まえた提案が得られるため、チーム内での共有や調整にとても役立ちました。目的や利用シーンに応じて、両者をうまく使い分けることで、資料作成の効率と質を大きく高めることができます。
| 項目 | Copilot | Gemini |
|---|---|---|
| 得意分野 | 社内向け資料(業務報告、議事録、社内共有文書など) | 外部向け資料(提案書、プロモーション資料、PPTなど) |
| 提案の文脈理解力 | 社内の文脈や過去のやり取りを踏まえた提案が得意 | 一般的な構成やデザインに優れ、初期案として使いやすい |
| PPT資料のレイアウト提案力 | 基本的な構成案は出せるが、デザイン性は控えめ | スライド構成やビジュアルの提案が洗練されている |
| 社内連携との相性 | 社内メンバーとの調整や共有に向いている | 外部向けにそのまま使える資料のたたき台として優秀 |
| 操作性・応答速度 | Microsoft 365 との連携がスムーズ | Google Workspace との連携がスムーズ |
なお、JBCCでは業務用に Copilot を安全に使える環境が整備されています。社内の Microsoft 365 環境と連携しており、「職場」と「Web」のモードを切り替えて使えるのが特長です。たとえば、社外秘の情報や機密性の高いデータを扱う場合は「職場」モードに設定することで、社内環境に閉じた安全な生成AI活用が可能になります。安心して業務に活かせる仕組みがあるからこそ、資料作成や情報整理の場面でも Copilot を積極的に活用できています。
まとめ:生成AIは、アイデア出しの強力な相棒
今回のように、ゼロから構成を考えるのが難しいときや、スピード感を持って資料を作りたいとき、生成AIは本当に頼れる存在だと実感しました。もちろん、最終的な仕上げは人の手で行いますが、スタートダッシュを切るには最適です。
また、生成AIは「考えるきっかけ」をくれる存在でもあります。自分ひとりでは思いつかなかった視点や表現が出てくることで、チーム内の議論も活性化し、より良いアウトプットにつながるのだと思います。
これからも、動画制作やプロモーション活動に生成AIをうまく取り入れて、より良いコンテンツをお届けしていきたいと思います!
※本記事は執筆時点の仕様に基づいています。今後、仕様が変更される可能性がありますので、参考情報としてご覧ください。
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JBCCは、クラウドサービスを中心にシステムの設計から構築、運用までを一貫して手掛ける IT サービス企業です。
超高速システム開発を特長とし、セキュリティ・AI 等のサービスとともに、お客様のシステムの課題を技術力とスピードで解決します。
JBCCでは、Microsoft 365 と Copilot の導入支援を通じて、企業の業務効率化や働き方改革をサポートしています。AI活用に興味がある方は、ぜひ以下の資料をチェックしてみてください!

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