皆さんお元気ですか?「Microsoft 365 大好きオジサン」こと中村 太一です。
いやぁ、3月は非常に大きな発表がたくさんありました!特に僕らの副操縦士の話です!これは追々お話するとして今年は花粉がヒドイ!僕も花粉症なのでなかなかつらいものがあります。子供の頃は四季の中で好きな季節は過ごしやすい春と秋でした。それが花粉症になってからは春も秋も花粉症の症状が出るので...僕の好きな季節はいずこ~~!?
あ、取り乱して失礼しました。そろそろ本題に入ります。今回も気になるアップデート情報から3点ほど僕の独断と偏見で挙げて紹介していこうと思ったけど、執筆時点で新たにもう一つ大きな情報が出てきたので4点でお送りします。
目次 |
1. 話題のAIが僕らの副操縦士になってくれる世界「Microsoft 365 Copilot」
2023年3月16日開催のMicrosoftのオンラインイベントより |
数か月前からIT界隈では非常に話題になっているのが「ChatGPT」。OpenAI社が開発した自然言語処理技術で対話できる AI のチャットサービスですね。平たく言えば「日常的な会話で質問をすると高度な回答をしてくれる。」という感じでしょうか。 |
Microsoft 365 Copilotとは、具体的にはWordでドキュメントをゼロから書き始めなくてもドラフトを提案してくれたり、Excelではデータから分析してくれたりグラフなどを作ってくれたり、PowerPointでは過去に作ったスライドを元に関連コンテンツを追加したりビジュアルを整えてくれたりするようです。他にもOutlookでは返信メールのドラフトを作成してくれたり、長いメールを要約してくれたり、Microsoft Teamsでは会議の要約やアクションアイテムを提案してくれます。そしてPower Platformの世界では、例えばPower Appsならアイデアを書くだけでアプリを作成してくれるようになるようです。
まるで夢のような話ですが遠い未来の話でもなさそうです。Microsoft 365 Copilotの発表は、なんだか世界が変わる足音が聞こえてくるようでした。気になるのはライセンス体系や料金の話もありますが、現在はまだ不明です。また日本語がどこまで対応されるか?という点も気になりますね。色々と追ってワクワクしながら待ちましょう。Microsoft 365 Copilotについて詳しく知りたい方は以下の記事をチェックしてみてください。
Microsoft 365 Copilot を発表 - 仕事の副操縦士 : Microsoft News Center Japan
2. Microsoft Loopアプリのパブリックプレビュー提供開始
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さて、Microsoft 365界隈にとって3月はもう一つ大きな話題になったのがMicrosoft Loopアプリのパブリックプレビュー提供開始です。Microsoft Loopはおよそ1年半前の2021年11月にMicrosoftの大型イベント Microsoft Ignite 2021で発表されたMicrosoft 365の新しいコラボレーションツールです。発表されてすぐにMicrosoft Loopの3つの要素である「Loop ワークスペース」「Loop ページ」「Loop コンポーネント」の中でも最も大事とされるLoop コンポーネントがMicrosoft Teamsのチャットで利用できるようになりました(当時は「ライブコンポーネント」と呼ばれていました)。 |
Microsoft Teamsのチャットで利用できるLoop コンポーネント |
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そしてこの様々な場所で作成されるLoop コンポーネントを整理する要素がLoop ページで、さらにLoop ページを整理する要素がLoop ワークスペースとなりますが、この2つの要素はMicrosoft Loopアプリからじゃないと利用できなく、その提供を待ち望んでいたわけです。流れる事1年半...待ちましたね。ようやくまずはパブリックプレビューという形で日本時間では2023年3月22日の夜に提供開始されました。
ただし、パブリックプレビューの利用には管理者が有効化をする必要があるので、おそらく多くのユーザーは今利用する事ができないでしょう。例えば社内コミュニティなどでMicrosoft 365チャンピオン(推進者)であれば、ユーザー限定で利用してもらえるように管理者にお願いをするか、Microsoft 365開発者プログラムなどを利用し自分が管理者になれる会社とは別のテナントで試してみると良いかと思います。
僕の方でパブリックプレビューのMicrosoft Loopアプリを触ってみたのですが、Microsoft TeamsのチャットやOutlookのメールから作成するLoop コンポーネントはデータの保存先がOneDrive for Businessなのに対し、Microsoft Loop アプリから作成するとデータはSharePointに保存される仕様でした。しかも独特な領域に保存されるので現時点ではブラックボックスな認識です。そういう意味もあってのパブリックプレビューなのかもしれません。とはいえ、さすがに今年のうちには一般提供開始されると思うので、今から新しいコラボレーションツールとしてどう使っていくと良いのか?という検討をしてみるにはパブリックプレビューのうちから試してみる事をお勧めします。
ただ、気になるのはやはりライセンスや料金といったところでしょうか。こちらも現時点では不明ですが、無償の範囲内だと利用できる機能などに何かしら制限がありそうな雰囲気は臭ってきています。
Microsoft Loopの詳細に関しては以下のページをチェックしてみてください。
Microsoft Loop - Microsoft
3. 2倍の速さ!?「新しい Microsoft Teams」プレビュー開始
本記事の原稿を執筆開始したのが3月下旬です。原稿を書き終えて提出しようと思った3月28日の朝、目が覚めてすぐにこの情報が目に飛び込んできました。
Jeff Teperさんのツイートを引用 |
米国Microsoft本社の偉い人、そしてSharePointやMicrosoft Teamsと言えばこの人Jeff Tepperさんです。見ると英語ニガテマンの僕でも理解できるシンプルでインパクトのある英文でした。「新しいMicrosoft Teamsが今日パブリックプレビュー!2倍の速さ!50%のサイズ!」今原稿を執筆中の僕はまだ興奮冷めやらぬ状態なのか「!」が多めになってしまいましたが、これは本記事に追加しないわけにいかない!という事で急遽原稿に追加で書いているという経緯です。いやぁ、本当に3月は情報ラッシュです。 |
ただし、誰でもプレビューを利用できるかというと残念ながらそうもいきません。所属組織の管理者がパブリックプレビューを利用不可にするポリシーに設定している場合は残念ながら新しいMicrosoft Teamsを試すことはできません。こちらもプレビューを色々気にせず利用したい場合は、Microsoft Loopアプリの時と同じくMicrosoft 365開発者プログラム などを利用し、自分が管理者になれる会社とは別のテナントで試してみると良いかと思います。蛇足ですが、2倍じゃなくて3倍だったら話題に某赤い彗星のあの人を組み込めたんですけどね、残念です。
新しいMicrosoft Teamsに関する詳細は英語になりますが、Microsoftからのブログ記事をチェックしてみましょう。
Introducing the new Microsoft Teams, now in preview - Microsoft Community Hub
4.Microsoft Teamsの会議で視覚効果を追加できる「ビデオ フィルター」機能
ちょっと上の3つが今後の話に寄ってしまったので最後は実際に展開された機能の紹介をします。それがMicrosoft Teamsのビデオフィルター機能です。
ビデオフィルター機能を利用(お見苦しい姿で恐縮です) |
コロナ禍以降にオンライン会議のニーズが急激に高まった事を受けて、特にコロナ禍1年目はMicrosoft Teamsの中でも会議に関する機能アップデートに重きを置かれていました。そしてすぐにカメラ映像のバックにボカシを入れたり背景画像を加えたりする事ができました。 |
いかがでしょうか。Microsoft 365は日々進化していますが、特に2023年3月の情報はかなり濃い内容だったと思います。今後もそんな中から気になるアップデートを定期的に当ブログにて発信していこうと思いますので、ぜひ今後ともよろしくお願いします。
また、JBCCにはMicrosoft 365のプロフェッショナルも多数在籍しており、JBCCからMicrosoft 365を契約していただいたお客様には、お客様と寄り添いながら進める伴走型のワークショップやお客様同士のつながりを持てる場でもあるMicrosoft 365利活用雑談Caféを開催するなどMicrosoft 365の利活用・定着のご支援をしております。気になった方は是非お問い合わせください。
▼Microsoft 365を徹底的に使い倒す!JBCCオリジナル Microsoft 365 ワークショップ
https://www.jbcc.co.jp/lp/m365ws/
それでは、素晴らしいMicrosoft 365ライフを!
Power Apps で作成した楽器アプリ |
執筆者:中村太一 「Microsoft MVP(Most Valuable Professional)」受賞(2018年~) |
JBCC株式会社JBCC株式会社は、企業のデジタル・トランスフォーメーション(DX)を支援する総合ITサービス企業です。クラウドサービスを中心にシステムの設計から構築、運用までを一貫して手掛けており、クラウド 2,150社、超高速開発による基幹システム構築 440社、セキュリティ 1,100社の実績があります。 |