南海トラフ地震の兆候が噂されて昨今ですが、今一度、HA(High Availability)やDR(Disaster Recovery)以外の方法でオンプレミス環境の IBM Powerにて対応可能な耐障害対策をリマインドさせていただきます。
IBM Power 耐障害対策 冗長ミラーレベル一覧
オンプレ環境のIBM Powerの耐障害対策・冗長方法には以下の8つのレベルがあります。
貴社はどのレベルまで対策されていますか?
レベルⅠとⅡは各企業様が基本的には対応されていると思います。
利用されていシステム(業務)や各社の方針にもよりますが 完全Busレベルまでの対策がされていると
障害発生確率1%未満となりより安全です。
※表のミラーリンクレベルをクリックするとその構成の説明に移動します
Ⅰ.メモリーミラーレベル[メモリーパリティ]
冗長対象:メモリー(主記憶)カード
障害ターゲット:メモリーパリティエラー
発生確率:10%程度
Ⅱ.DISKミラーレベル[RAID10]
冗長対象:補助記憶装置(DASD)、Nvme、HDD、SSD
障害ターゲット:DASD障害
発生確率:5%程度
Ⅲ.IOAミラーレベル[DISKレベル+入出力レベル]
冗長対象:入出力(IO)カード
障害ターゲット:インターフェース障害、半導体接触不良
発生確率:3%未満
Ⅳ.BOXミラーレベル[DISKレベル+入出力レベル+格納BOXレベル]
冗長対象:格納BOX(電源ユニット)
障害ターゲット:格納シャーシトラブル、電源障害、接触不良
発生確率:2%未満
対象モデル:2CPU搭載モデル以上
Ⅴ.完全busミラーレベル[制御バックプレーンレベル]
冗長対象:制御バックプレーン(Bus)
障害ターゲット:マザーボード障害
発生確率:1%未満
対象モデル:2CPU搭載モデル以上
Ⅵ.完全CPUミラーレベル[CPUプロセッサーレベル]
冗長対象:CPUプロセッサー
障害ターゲット:CPU障害
発生確率:0.5%未満
対象モデル:S1022クラス以上
Ⅶ.完全ユニットミラーレベル[ユニットレベル]
冗長対象:ユニット単位
障害ターゲット:活動セッション保持
発生確率:0.1%未満
対象モデル:E1080クラスのみ
Ⅷ.システムミラーレベル[Live Partition Mobility (LPM)※]
冗長対象:システム装置、システムクラスター
障害ターゲット:活動セッション保持
発生確率:0.1%未満
※Live Partition Mobility (ライブパーティションモビリティー)はIBM Power Systemsの有料フィーチャー
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